スマート家電セキュリティ指南

コンセント

 遠隔操作や音声操作でその場にいなくても操作できるスマート家電、便利ですよね。忙しかったり付け忘れ、止め忘れたときにも使うことが多いと思います。

 ですが、油断してはいけません。スマート家電にはインターネットが必要不可欠、セキュリティ対策をしっかりと行わないと大変なことになってしまいます。

 今回は、スマート家電が抱えるリスクとその対策について解説します。あなたの暮らしと財産を守るためにも、しっかり覚えておきましょう。

スマート家電の基本

 スマート家電とは、インターネットに接続して遠隔操作をしたり、専用のアプリと連動して自動制御ができる家電のことです。今では数多くのスマート家電が登場し、家庭でもスマートテレビやスマートリモコンなどをよく見かけるようになりました。

スマート家電のリスクと脆弱性

 導入するとなにかと便利なスマート家電ですが、インターネットに接続して使用する関係上インターネット特有のトラブルに巻き込まれるリスクや、セキュリティ上の脆弱性を抱えています。以下に紹介します。

1・情報漏えい

 インターネット上にはハッカーと呼ばれる人々がおり、ハッキングされるとスマートフォンに登録している個人情報を盗まれたり、位置情報から家にいない時間帯を見つけ、不法侵入や盗難の被害を受ける危険があります。

 スマート家電の場合、電子レンジやエアコンを遠隔操作され火災を引き起こされたり、スマートスピーカーから音楽ストリーミングサービス用のメールアドレスや好みの音楽を覗き見され、宣伝メールを装った詐欺メールを受信してしまうこともあります。

2・脆弱性

 ОSやファームウェア(RОM化されハードウェアに組み込まれたプログラム)には、記述ミスやプログラムがカバーできない箇所が弱点として存在します。

・Wi-Fiルーター:脆弱性を狙ったサイバー攻撃により、不正アクセスやデータの改ざん、        管理用IDやパスワードの盗難

 

・ファームウェア:DNS設定を書き換えられ、正規サイトにアクセスしても不正サイトに         誘導される

・スマートテレビ:不正アプリがインストールされ、乗っ取られて他の不正アプリをインス         トールされる

・無線型マウス・キーボード:セキュリティ上脆弱性が存在し、サイバー攻撃によってパソ              コンを乗っ取られたり、パスワードを盗まれる事がある

 これらの被害を回避するには、セキュリティ対策が欠かせません。対策せずに何年も使い続けている方はすぐに対策を施しましょう。

安全に使うために

 ここからは、スマート家電を使う上で必要なセキュリティ対策について解説します。スマート家電の導入を考えている方も既に導入している方も、是非目を通してください。

・Wi-Fiルーター:ルーターを通して接続している機器を全てハッキングされる危険           があるため、管理者アカウントの初期値を必ず変更する

・ファームウェアやIoT機器:脆弱性を修正するプログラムがあればすぐに適用する                (自動更新が可能なら設定しておくと〇)

・スマート家電を選ぶとき:プライバシー保護機能やサポートの有無などを見て、セキュリ             ティに配慮した物を選ぶ。(購入した際にセキュリティの項目             に目を通してから接続すること)

・個人情報:SNSで公開しているとそこから個人を特定される場合があるため、可能なら      控える

 上の4つ以外にも、セキュリティやサイバー攻撃に関する情報を集めておくと、いざという時に役立つでしょう。

まとめ

 スマート家電はとても便利な物ですが、インターネットを経由して繋がる以上ハッキングやサイバー攻撃に晒されるリスクも伴います。「自分は大丈夫」などという考えは捨て、できる限りの対策を用意してから利用しましょう。

 さもないと、気づいた時には貴方のスマート家電が犠牲になるかも・・・・

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