現在販売されている発電用太陽光パネルは「シリコン系太陽電池」です。その光を電気に変える力。つまりエネルギー変換効率は14〜20%といわれています。
晴天の場合、1kWhで2.5〜3.5kWhの電気を発電できます。 太陽光パネルが5kWh搭載時に1日の発電量は、12.5kWh〜17.5kWhです。 雨天・曇天の場合は太陽光パネルの性能で左右されますが、おおむね雨天の場合で0.2〜0.5kWh、曇天の場合で1kWh前後の発電量です。
数値だと説明しづらいので、具体的な例で説明します。晴天の場合、日中も夜も相当な無茶をしなければ平気。雨天、曇天は買電をしなければすぐに電気がもたなくなる。という具合です。
ソーラーパネルの力だけで生活するのは無理だということがわかっていただけると思います。
パワーコンディショナーについて説明します。
通称パワコンと呼ばれる製品ですが、これは太陽光パネルが充電してきた電力を、直流から交流に変換する装置です。電気に詳しい方であれば、インバーターと同じ仕組みであると考えていただいて間違いありません。そこから交流電流になったものを、家じゅうに流していきます。
直流のまま、家に流してしまうと、家じゅうの家電が壊れてしまうので、一度、直流から交流へと変換するんですね。
そして忘れてならないのが蓄電池の存在です。これは家にある場合とない場合があります。
晴れてる日はソーラーエネルギーを使い余りは売電をし、雨の日は買電をするだけなら、蓄電池はいらないからです。一方、有事に備えている場合は「蓄電池」は備えていて損のないものです。
蓄電池のメリットは、「かんたんに電気をためられ、ためた電気を使いたいときに使えること」です。そして、蓄電池は太陽光発電と組み合わせることで、そのメリットを最大限に発揮します。なによりためた電力を夜に使えますし、「固定価格買取制度」の満期終了で損をしません。なにより有事に強い。地震が起きても家の中にいる限りはしばらく電気の供給をどうにかできます。
もちろんデメリットは存在しています。蓄電池は100万円から300万ほどします。おまけに10年くらいで「交換」が必要です。放充電をくりかえすことを「1サイクル」などとよびますが、「4000サイクル」でだいたい10年ほど経過した時点でだいたい10年は経過します。買い替えのことを考えておく必要があるでしょう。
またカラーパネルによって、その日の電気量の多寡がわかるようになっています。今日は充電ができている。余剰電力があるので、売電ができているな。今日はちょっと少ないから買電にシフトしているななどといった具合に、はっきりとわかるようになっているのが特徴になっています。カラーモニターはその家の電気の風見鶏と思っていただければわかりやすいと思います。
おわりに
世界的にも電気自動車の普及と日本でもEVシフトが期待されています。蓄電池も、全固体電池が完成し、今後普及が見込まれています。またこれまでの形の電池も低価格化が見込めるでしょう。国際再生可能エネルギー機関(IRENA)の発表では、定置型蓄電池のコストは2030年までに最大66%低下するとも言われています。
今後に期待していきたいですね。
そして同じように、ソーラーパネルもまた日々進化しているので、より高効率のソーラーパネルのイノベーションに期待してみるのもいいかもしれませんね。
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