LED照明

LED

蛍光灯とLEDを取り巻く状況について

2020年の水銀防止法によって水銀灯の生産に法的な規制が入ることを受けて、微量の水銀を含む蛍光灯もメーカーによる生産中止が発表されました。それをうけて、Panasonicは2019年末には蛍光灯の生産を終了しました。水銀灯は2020年12月31日以降は生産が原則禁止されました。

かといって、蛍光灯の製造が禁止されたわけではありませんが、多くの企業が蛍光灯製造業務から撤退しました。供給量は圧倒的に減ったと考えていいでしょう。供給量が減ったので、順調に値段は上がってきています。2022年現在では3社しか蛍光灯を作っていません。

そして多くの企業がLED照明製造・取り付け業務に大きく移行していくことになりました。

LED照明工事は、初期工事を除けば、そこから先はメリットの多い工事といえます。

第一に蛍光灯と比べて、LED照明は消費電力が少ない。だいたい2分の1から3分の1と言われています。

月々の電気料金のうち照明代だけでもお得に済ませることができそうですね。

蛍光灯の寿命は6000時間から最大でも12000時間といわれています。

また安定器は10年。1日あたり10回の蛍光灯点灯を行った場合、約600日の寿命です。

そういった様々な部品のランニングコストを考えずにLED照明のことだけをかんがえることができるのもLED照明の美点かもしれませんね。

また虫を寄せ付けません。

光には虫が集まると言いますが、LEDは虫が光を無視します。虫は紫外線に集まるという習性を持っているためです。LEDは紫外線放射量が少ないランプです。LEDはダイオードレーザーという近赤外線を用いたものであるため、紫外線に比べて波長が短く、これは虫を寄せ付けにくいのです。結果として、虫は一切近寄ってきません。

放熱量が少ない

白熱灯などと違い、LED照明は熱を発しません。おかげで夏場の室温は急激に上がることがありません。夏場は上がった分だけ、冷房で冷やす必要がありましたが、その分の冷房費用がなくなりますので、夏場の冷房費用も削減できます。

色彩を調整できる

色彩を調整できるタイプのLED照明があるのも蛍光灯との違いかもしれません。飲食店などの場合は、オレンジ色というのは「食欲を増進させる効果がある」と言われる色ですので、売上げアップに繋がるかもしれません。

ちなみにLED直管蛍光灯など、蛍光灯の安定器を外さず、そのまま利用するLED照明も売っていますが、トラブルも多いようです。LED内部に安定器のあるタイプは内部の安定器から出火したり、交換時期をはるかに超えた蛍光灯用安定器が限界を超えて運用され発火するなどトラブルが後を絶たないようです。

そういったことを考えると、直管蛍光灯は素直にLED照明に切り替えるのが安全といえるかもしれませんね。

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