IoTで変わる未来
最近、様々な分野で活躍しているIoT。身近な場所でも使われているものなのですが、どんなものかと聞かれると答えられない人は多いと思います。(筆者もそうでした)
そこで今回は、IoTがどんなもので、どういった場所で使われているのか解説します。一緒に次世代の技術を見ていきましょう。
IoTとは
IoTという言葉はInternet of things(インターネットオブシングス)の略称で、「モノのインターネット」を意味する言葉です。
現在インターネットはパソコンだけでなく、スマートフォンやタブレット、更にテレビやデジタルカメラなどからも接続できるようになってきました。今後もインターネットに繋がるモノは更に増えていくと考えられます。
そうした人やモノからデータを収集・解析し、インターネットを通して他の人やモノに情報を伝えるのがIoTです。
IoTでできること
IoTによって実現可能となったサービスには、以下のものがあります。
・スマートハウスによる家電の遠隔操作(止め忘れたエアコンを屋外で止めるなど)
・ウェアラブルデバイスを通じた医療への貢献(血圧や脈拍などのデータを医療機関に受信 し、異常を発見した場合すぐに処置を受け られるシステム)
・生産・物流の効率化(無人運転、倉庫業務の効率化、生産ラインのIoT導入による費用対 効果の最適化、運送ルートの最適化など)
・農業での負担軽減(センサーで日射量を測定し、水や肥料の供給を調整。室内温度を遠隔
操作し、突然の雨などにも対応)
・交通機関のサポート(道路の混雑や電車の運行状況を正確に把握、リアルタイムの状況を 即座にモニタリングし事故を防ぎやすくするなど)
このようにIoTは生活の様々な場面で活躍していることが分かります。技術の進歩って凄いですね。
IoTの発展と課題
IoTは更に発展し続けており、
・生活:利便性や安全性の向上、エコの実現(防犯、遠隔操作、Wi-Fiを通じた電気代の確 認など)
・医療:「スマートベッドシステム」による患者へのケアの最適化(睡眠や心拍数などのモ
ニタリング、電子カルテシステムなどとの連携によるミスのないデータの共有な ど)
・経済:集荷から決済まで一括で行い、コストの低減。情報をシステムに入力してデータを 管理し、素早い商品の提供と輸送ルートを最短化
・交通:交通需要の可視化、それによるバス運行計画の見直しや渋滞対策、交通事情の傾向 分析を行い事故リスクの回避など
という具合に、多くの場面で活用されています。
しかし、そんなIoTにも大きな課題があります。
IoTを運用するにはビッグデータが必要ですが、これを使いこなす知識を持つ人材は未だ十分とは言えないのが現状です。企業にとっては導入にかかる時間やコストは決して無視できるものではなく、インターネットに常時接続する必要があることで通信速度、長時間使用し続けることからバッテリーの性能も解決すべき課題です。
一般企業に普及するにはまだ時間がかかるかもしれません。
まとめ
昨今、IoTの存在は生活の中に密接に関わりはじめ、身近な家電や自動車を通じて誰もがIoTに触れる時代になりました。将来的には更にIoTを通じた繋がりが増え、誰の隣にも当たり前にIoTが存在する、そんな時代が来るかもしれませんね。
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