ITと並び普及が進むICT。近年は国も推進している技術ですが、ITとの違いやそもそもの言葉の意味など、あまり知られていないことも多い言葉です。今回はそんなICTの概要やITとの違い、活用法について解説します。
ICTの意味
ICTは略称で元の言葉は「Infomation and Commnunication Technology」となり、日本語では「情報通信技術」と訳されます。インターネットをはじめとする通信技術によるサービスや産業、更にメールやSNSでのコミュニケーションも意味に含まれます。
ITとの違い
ICTと似た言葉としてITやIoTがあります。通信技術という点では共通していますが、意味は異なります。
・IT:パソコン等ハードウェアやアプリケーション、インターネットなどの総称(情報技術 自体を指す言葉)
・IoT:スマート家電や自動運転などインターネットを用いて物を遠隔操作する技術(人を 介さずインターネットを通じて自動的に物を繋げること)
・ICT:情報通信技術、またはその使用法を指す言葉(SNSでのやり取りやネットショッピ ング、銀行のATMなど、通信技術を利用したコミュニケーションや産業、サービス の総称)
ITとICTに関しては、上記のように区別もできますが言葉の意味はほぼ同じです。国際的にはITもICTも同じ「ICT」として認知されているようです。
ICT化のメリット・デメリット
ICT化を行うことのメリット・デメリットを解説します。
メリット
・コミュニケーションツールの導入やルーチンワークの自動化による業務効率や生産性の向 上
・モバイル端末やクラウドサービスを用いた在宅ワークを導入し、柔軟な働き方やワークラ イフバランスの向上
・データ分析を自動化し、人的ミスを減らす
・コミュニケーションを円滑化し、結束力やモチベーションを高める
など
デメリット
・インターネットを使用するためサイバー攻撃のリスクが付きまとう。機密情報や個人情 報が漏洩する危険がある。
・必要な機材や環境を用意する費用
・使いこなせない人の孤立や反発、また使いこなせないことで却って業務効率が低下する
ICTの活用場面
ICTは、例えば医療ではCT画像の遠隔診断や患者や症例に関する情報の共有、防災ではGPSを使って位置情報や地図情報を確認したり、災害情報共有システムでの被災者の支援など、多くの業界や分野で使用されています。
まとめ
ICTは既に私達の生活の中に溶け込み、当たり前に存在する物として受け入れられています。今後も技術の進歩により、更なる普及と同時にICTを扱うことのできる人材もますます重宝されるようになっていくでしょう。今後はICTに関する知識や技術を学ぶ事が、成功に近づく重要な要素になるかもしれません。
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